ああああ…もう終わっちゃうじゃないか〜。

今年も残すところ、あと四日か…。

あとちょっとだな…あとちょっと…。

あとちょっと、というと落語の「死神」が浮かぶ。

かみさんにくちゃんくちゃんにけなされて自殺をしようとした、ぜい六、穀潰し、甲斐性なしの八五郎が死神との奇縁で神通力を授かるが悪用するんで滅されてしまう。
オチが「命のローソク」場。あとちょっとで消えそうなのが八五郎の寿命蝋燭。必死になってもっと大きい奴に火を移そうとするが消えてしまう。

死神:息をハアハアするなよ…息で消えちまうぜ
八五郎: 黙ってくれ…黙って見ててくれ…頼むから…あ、汗が眼に入って…火が…火が…ああ…消え…た…。

が通常オチだが小三治は、
八五郎が風邪っぴきだったという伏線で見事、火移しに成功して大喜びの八五郎が油断した途端、くしゃみ一発で即死というオチを生み出し。

またこれには、そんなことは如何様、あざてぇじゃねえかという人もあって
俺なら

死神:おお、ついたついた。よかったなぁ、おまえ。おめでと。
八五郎:へへ!ありあとやんす!うれしいねぇ!はは!
死神:ハッピーバースデートゥーユー!はい〈と、ここで蝋燭を目の前に出す〉
八五郎:こりゃどうも!ふーっ〈勢いよく消す〉え?

とするね。
というのもあるらしい。

つまり今の俺のハートはこんな感じだという事を汲んで戴ければ幸いである(-_-メ)。


昨晩は『エマージング』『琉伽といた夏』の作者、外薗昌也先生のご招待で講談社
漫画部門のパーティー。〈於:帝国ホテル〉
「この人たちはお金もってるんでしょうね〜」
「百万単位ならゴロゴロいますよ」
背骨が溶けるかと思った・・・ (゜O゜;)

こっちはやっと三万、五万売れてサイゴン攻略したような大騒ぎなのにあっちは百万部もぽっこんぽっこん売っているのだ。

海老フライやワインが文芸のパーティーよりもおいしい訳がわかった。
それにワカパイが来て、プラズマテレビとかニンテンドウDSとか籤で抽選して配るし、金があるというのは安心して飲み食いできるという事でじつに幸せである。
外薗さんのアシスタントのふたりが気さくで真面目で実に好感がもてた。彼らも来年ぐらいには百万売って欲しいところ。

その後、外薗先生と銀座に出て『パラサイト・イブ』『ブレインヴァレー』の作者瀬名秀明先生と合流。
光文社の方々と共に飲む。

現在、最もインフルエンザに対し効力を発揮するという『タミフル』の開発を瀬名先生の御尊父がされたという話を聞き驚く。
タミフルの成功は遺伝子変換の盛んなインフルエンザウィルスの外周変異部への攻撃を狙いとした在来薬と違い、その根幹であるウィルスの核を叩く事にあるのです」と説明された。

その後、彼がクーンツ蒐集家としてクーンツのゲラを3000ドルで購入した話に及び、「たぶん、クーンツよりも僕のほうが彼の生原稿をもっている」と言われ、米国ではいつのまにか『極東にヒデアキというクーンツ・ゴアがいる』という噂が噂を呼び、様々なクーンツ・グッズの売り込みや先頃ではクーンツが貧窮時代、変名でポルノを執筆していたことに因み、ポルノ原稿を送ってきて『これはクーンツか?否か?』と鑑定を頼んでくるコレクターまでいるという。

「そんなのわかるんですか?」
「クーンツの筆跡ならわかります」

何に於いても倦まず弛まず知への情熱というものをたぎらせる人というのは偉大なり。


外薗先生と瀬名先生は旧知の親友のように話がぴったりと合っていた。
次作は『エマージング』の続編をふたりでやればよいのに…。やってよ。


それにしても瀬名氏の近著『ロボットオペラ』への情熱はただものではない。
身銭数千万円を使ったであろう労作との事…頭の皮が禿げるほど驚く。
今後、出版されるロボット年譜、全ての基準となることは必至であろう。


というわけで、灯油を浴びせられた猫のように火だるまになるのを憂鬱に待っている私でした、ちゃんちゃん。



梁 石日『修羅を生きる』〈講談社現代新書
…絶句とはこの人の生き様にこそある・・・ (゜O゜;)









今年中の締め切り
『超怖い話Ε』
『伝奇城』〈短編〉
『POPTEEN』〈連載〉
『脚本』
『ぼりびあの猿』




あはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははあはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははあはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははあはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははあはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははあはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははあはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははあははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは〜ん。

かしまさんありあと〜(^-^)/
さきっちょ&はあちゅう、面白かったよ!

Xmasも過ぎ去りて…


X’masなのだが、私は腸炎にあいのりしてやってきた激辛花粉症と風邪のおかげで
いつにない素晴らしいイブと当夜を迎えたのであった。

なので超怖い話の取材も絶不調であり、仮死状態のままなんとか平行飛行を続けているような状態なので執筆作業の過酷さも今年はここに極まれり!的事態になることは必至であろうと覚悟している、アーメン。

つまり、死者をみると「嗚呼、ええ休憩してはるわ〜」と心からそう思える今日この頃、みなさんはどうお過ごしでしょうか?

今日は朝から家の前に散らかされたトイレットペーパーを拾い集め、その後、カラスを殺しにスリングショットと鉛玉百個を携え公園をうろうろしてきました。

すごい勢いで散策路を走り回っている車椅子のじいさんがいたので「あぶないなぁ〜」というと「まともぶりが文句ゆうな!」と怒鳴られました。

釣り禁止の池でルアーを振り回しているおやじがいたので「釣れますか?」と聞くと「釣ってはあかんのんじゃ、ボケ!」と叱られました。

家に戻り、原稿を書こうとするとものすごい勢いで睡魔が目玉に貼り付き、そのまま気を失ってしまいました。

さっき、起きました。

人生終わりだなぁ〜と思いました。


おしまい。

ウィルス性腸炎 はじめました


現在、風邪とウィルス性腸炎によって蛙と鰤の気持ちがよくわかる躯になっている。
月曜日には死ぬほど欲しかった手塚治虫漫画全集全四百巻がやってくる予定。

このまま年末年始、蟄居状態となっても何ら不都合はないことになった。


バス停で待っていると後ろに並んでいた女が十分ほどのあいだに片手の爪をほとんど噛み取ってしまっていた。
始めは口のなかの掃除でもしているのかと思ったが、ぺっぺっと唾を吐き散らかしているので「汚いすべた」だと思っていたら、指先から血がしたたっている。
丸い鱗のような爪がいくつも足下に散っていた。
一緒にバスに乗ったが席は離れて座った。
髪の長いきれいな女だっただけに気になった。


腸炎は潜伏期間が短く半日ほどで発症。
本来、腸で吸収されるべき胃液をブロックされてしまうので一日二リットルほど生産される胃液が全て小腸内に貯留する。
つまり二キロの液体が溜まるので、女性や子供は嘔吐、成人男性は下痢によって排出しようとする。

嘔吐と下痢の差は主に胃噴門部の緊縮状態の差によるもので女性と子供はこれが緩いので胃へ逆流。男はきついので下へ…。

胃酸の活性を促す香辛料の接種は自滅行為であるし、乳製品、林檎以外の果物も断たねばならない。

というわけで、今夜も【おかゆ・プレーン】でおしまい。



ショーン・オブ・ザ・デッド
イージーライダー/レイジングブル」を観る。

歌舞伎町で腹を破壊するの巻


 昨日は角川春樹事務所の面々と忘年会&来年の仕込み。

 良い気になって『かっら〜い!のが食べたい』などとリクエストし、
 歌舞伎町裏、区役所通り奥の韓国料理屋へ。

 タコ鍋、百歳酒、ケジャン、キムチ、チヂミなどを、おいひいおいひいと頬張ったまでは良かったが、次に知り合いが始めたというゴールデン街のバーへ行った途端、
腹が窮屈になり、食べ過ぎかなと思っていたところが段々、腰の裏がじーんとして、下っ腹がシクシクと泣き始めた。

なんだ?なんだこれは?
と思う間もなく、腹の裏側をギューと絞られるような感覚が襲ってきたので
五人も座れば満員と言ったカウンターの真後ろに作られたトイレへ。

ところがこのトイレが凄いんだ。
空間が思いっきり台形。
四角じゃない。たぶん、頭の上が階段になっているぶん出っ張ってくるだけど、これに輪をかけて狭い。ほぼ便器の分しか土地がない。真っ正面に立つと四十五度は傾がなければいけないし、座ると便器の下に格納された足が抜けない。

しかも、客のならんでいるカウンターとは厚さ二センチほどの薄い板戸で仕切られているのみ。

丸聞こえジャン!

こんな時、普通なら外に出て、ゲーセンやパチンコやコンビニで済ませる私ですが、とにかく【やつら】が猛烈に突進してくるんですよ。すごいんだこれが!ほんとに自分の一部だったのか?と疑いたくなるぐらいバンバン!来るんです!
『出して〜!出して〜!』『開けて〜!開けて〜!』って。

「だめだよ!だめだめ!まだパンツ下りてないジャン!」みたいなことを私も必死で下半身に向けて叫びながら【やつら】を説得しようとしましたが、全然、効果無し。
まるで中国大使館に飛び込むハンミちゃん一家のようにやる気満々なんだ、【やつら】。もう本当に自分勝手だし、今しか考えてないって感じ。
つまり、ザルカウィ氏。とっても刹那的なわけ。

で、もうラッパですよ。ラッパーじゃないですよ。ラッパ。水ラッパ!

パンツ戻すのに五分ぐらいかかって出たら担当女史が「大丈夫ですか?」だって。
もう一度座ったけれど、【やつら】の猛攻が激しいので帰りました。

あああ〜。【原子心母】行きたかったなぁ。

あさちゃんごめんね…(T.T)


 

  

もろもろ一時期、終了。

 

 樹海へ行ったり沖縄へ行ったりと地獄のようなロケ終了。

 合間に長年、闘病を続けられていた義父の逝去があったりと怒濤の一週間であった。


 今朝方、腸を垂らしている男にしつこく言い寄られる夢を見る。
「ここに橋がかかっていないので成仏ができないのです」
 と男は胃の辺りを示す。
 みれば、なるほどそこはぽっかりと空虚な穴がある。
 食道の管と腸の先は本人が掴んでいるのであたりがつくが、真ん中がない。
「辛いものの食べ過ぎで溶けてしまったのだ」
 と、言うと男は深々と溜息をつく。
「掛かり屋のおじきも同じ事を言いました」
 そして男は膝をついて泣き始めた。
「成仏は虚しくなりました…」
 その時、私は腸の管がぺろりと出ているのに気づき。
 それを地面に差し込んでやった。
「こうしてそっちの食道をも差し込めば、大地が胃の代わりになろう」
 男はパッと顔を輝かせ、是非、そうして欲しいと頼んできた。
 ので、私は食道の管を引いた。するとそれはちょっと短い。
 もっと伸ばさなければ地面に刺す事はできないので、グイグイ引く。
 すると男が「ありがたいありがたい」と言う間に
 ゲッゲッと厭な臭いのゲップを吐いた。
 ありがたい、グイグイ、ゲッゲッ。
 ありがたいありがたい、グイグイグイグイ、ゲッゲッゲッゲッ。
 厭な空気を吐きかけられながら【大変な人助けを請け合ってしまった】と後悔していると目が覚めた。

 あんまり爽やかな寝起きではなかった。




 というわけで、遂に


【幽】二号発売!




福澤徹ちゃんがおいらのネタを、おいらがテッチャンのネタを書いているのが珍味!
連載もあるよ!

それと2004年度、実話怪談ベストテンのアンケートに投票して戴いたみなさまありがとうございました。

おかげさまで豚児は三冊、入賞させることができました。(T.T)
ありがたきしあわせでございまする…。




 

今日から沖縄

台風がくるそうな・・・ (゜O゜;)

VFにSSSにウタキをやってくる予定。

樹海ですれ違った足の不自由なおじいちゃんが気になっている今日この頃。

どちらにせよ、いまは人間ではありません。
単なるできそこないの作業ロボットと化しています。

超怖い話0

「超」怖い話0(ゼロ) (竹書房文庫)


というわけで、遂に私を実話怪談地獄に引きずりこんでくれた二代目編著者樋口さんの
ケイブンシャ版+新作書き下ろし二篇を組み込んだものが発売された。
実に麗しいことである。

私と違って実に豊かな興趣と滋味溢れる好奇心の持ち主なので一読、「厭な気分」などという豚児珍作のような目にはならぬことを約束しよう。

また文章の面でも実に豊かで正確な表現が多く、実話怪談にこそ本格的な意味で【文章力】というものが大切であると私は端にいて強く教えて貰った。〈貰ったが反映されていないという哀しい現実もあるが…〉

彼のものを集めた撰集は、その名も「超怖い話∞」として来月も続いて出版される運びであるという。未読の方は是非に。
















明日は樹海。