もろもろ一時期、終了。

 

 樹海へ行ったり沖縄へ行ったりと地獄のようなロケ終了。

 合間に長年、闘病を続けられていた義父の逝去があったりと怒濤の一週間であった。


 今朝方、腸を垂らしている男にしつこく言い寄られる夢を見る。
「ここに橋がかかっていないので成仏ができないのです」
 と男は胃の辺りを示す。
 みれば、なるほどそこはぽっかりと空虚な穴がある。
 食道の管と腸の先は本人が掴んでいるのであたりがつくが、真ん中がない。
「辛いものの食べ過ぎで溶けてしまったのだ」
 と、言うと男は深々と溜息をつく。
「掛かり屋のおじきも同じ事を言いました」
 そして男は膝をついて泣き始めた。
「成仏は虚しくなりました…」
 その時、私は腸の管がぺろりと出ているのに気づき。
 それを地面に差し込んでやった。
「こうしてそっちの食道をも差し込めば、大地が胃の代わりになろう」
 男はパッと顔を輝かせ、是非、そうして欲しいと頼んできた。
 ので、私は食道の管を引いた。するとそれはちょっと短い。
 もっと伸ばさなければ地面に刺す事はできないので、グイグイ引く。
 すると男が「ありがたいありがたい」と言う間に
 ゲッゲッと厭な臭いのゲップを吐いた。
 ありがたい、グイグイ、ゲッゲッ。
 ありがたいありがたい、グイグイグイグイ、ゲッゲッゲッゲッ。
 厭な空気を吐きかけられながら【大変な人助けを請け合ってしまった】と後悔していると目が覚めた。

 あんまり爽やかな寝起きではなかった。




 というわけで、遂に


【幽】二号発売!




福澤徹ちゃんがおいらのネタを、おいらがテッチャンのネタを書いているのが珍味!
連載もあるよ!

それと2004年度、実話怪談ベストテンのアンケートに投票して戴いたみなさまありがとうございました。

おかげさまで豚児は三冊、入賞させることができました。(T.T)
ありがたきしあわせでございまする…。